幻
まぼろし
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #7024 · 青空 2250 例
標準
phantom
文例 · 用例
何のことはない妄想家流であつて、ジャズだつてオネガだつてアッターベルヒだつてラヴェルだつてシトラウスだつてマーラーだつて、妄想家流――といつて妥当でなければ幻想家流である。
— 中原中也 『音楽と世態』 青空文庫
神経的、或は潔癖精神的に幻想のげにも脆い臍の緒を掴へることによつて、心境の一断想を歌ふばかりである。
— 中原中也 『音楽と世態』 青空文庫
しかし、それは、吁、何時ものやうにまた、結論には到達せずに終るであらう――といふことが一種の幻想のやうに彼の眼前を掠めた。
— 中原中也 『青年青木三造』 青空文庫
平たい石には今もその忠魂塔の鉄銹があるやうに、雨が降ればその銹は流れ出すやうにさへ思ふのだが、それはその後もずつと肉親を離れて東京にゐる、孤独な男の妙な幻想だけのものなのかも知れぬ。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
ああ いくとせもいくとせも前に忘れられたる人生の古い幻像です。
— 萩原朔太郎 『よき祖母上に』 青空文庫
此の『愛の詩集』に於て友の語るものは、もはや少年の花やかな幻想ではなくして、荒廃したまことの人生と現実とに接触した、彼が最初の魂の驚きを語るものでなければならぬ。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
もし彼に妻子がなかったら、日本に幻滅した最初の日に、再度また『まだ知らぬ新しい国』を探すために、あてのない漂泊の旅に出発したにちがいなかった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
晩年多少日本に幻滅を感じた時でさえも、他の外人が日本を悪意的に批評する時、いつも憤然として大に怒り、さながら自分の愛人を侮辱された時の騎士のごとく、鋭い反撃の槍をふるって突き当って行った。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
作例 · 標準
霧の中に、幻のような古城が姿を現した。
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あの日見た光景は、今となっては幻だったのではないかと思える。
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砂漠を彷徨う旅人は、遠くに幻のオアシスを見た。
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標準
something fleeting
作例 · 標準
夏の夜の夢は、目覚めれば消えてしまう幻のようなものだ。
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栄華を極めた帝国も、歴史のうねりの中では一時の幻に過ぎない。
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美しかった初恋の記憶も、時間とともに幻へと変わっていく。
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標準
fabled item
作例 · 標準
それは世界に数点しか存在しないという、幻のヴィンテージワインだ。
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彼は「幻の魚」を求めて、秘境の川へと足を踏み入れた。
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オークションに、幻の未発表原稿が出品されるという噂が流れた。
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