ニヒリズム
ニヒリズム
名詞
標準
nihilism
文例 · 用例
たとへばあの憂鬱でニヒリズムの影が濃い「河童」や、特に最近の悲痛な名作「齒車」やに於て。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
たとえば個人主義、社会主義、無政府主義、国粋主義、享楽主義、本能主義、自然主義、ダダイズム、ニヒリズムなど、いくらでも数えきれないほど無数にあるが、すべて「主義」と名称のつく一切のものは、各々の人が掲げるイデヤであって、その主観に取っての「あるべき世界」を思想している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そして所謂ニヒリズムは、存在のあらゆる権威を否定しながら、逆にその虚無に権威を感じ、そこに彼自身のイデヤを見ている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
故にニヒリズムは近代の逆説された叙事詩思想で、著者の所謂「変装した陰謀者」「歪みたる憎々しきもの」の一つである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
特にその巨匠ルコント・ド・リール等は、現在的なる人間生活の本質を憎悪し、一切の宇宙を否定しようとするところの、ショーペンハウエル的|厭人感のニヒリズムから、毒々しい挑戦的の態度に於て、浪漫派の感傷的なる愛や人道主義やを、梅毒のように不潔視した。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
何等かそこには、権力を否定することによって痛快とする、或る逆説的のヒロイズムがあり、意地の悪いニヒリズムが冷笑を浮べている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
(このニヒリズムの反射に於て、いかに世界が権力への渇仰を、あのムッソリニや、ヒンデンベルクや、レーニンやに捧げているかを見よ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
叙事詩の精神は「主観に対する反語」であり、否定によっての高翔なのに、俳句はむしろ「没主観への徹入」を精神とし、東洋的虚無感――それが西洋のニヒリズムと、全然反対のものであることに注意せよ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
**ニヒリズム**は、人生や存在に客観的な意味や価値がないと主張する思想である。
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彼は、**ニヒリズム**に陥り、生きる気力を失ってしまった。
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社会の混乱は、しばしば**ニヒリズム**を助長することがある。
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ウィキペディア
ニヒリズムあるいは虚無主義 は、今生きている世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場のこと。名称はラテン語: nihil(無)に由来する。
出典: ニヒリズム — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0