厭世観
えんせいかん
名詞
標準
pessimistic view of life
文例 · 用例
厭離一切娑婆世界の厭世観は、ヘルンの多くの作品中に一貫して、その特殊な文学情操の基調となってる。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
そして芸術に於ける批評家の為すべき仕事は、かかる具体的イデヤを分析して、これを抽象上に見ることから、或はトルストイについて人道主義を発見し、ストリンドベルヒについて厭世観を発見したりするのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
言葉が無礼を働き、意味と表現とが反対の結果をとつて負傷をする、厭世観に追はれる――」 昨夜私は田舎から来た友達と酒を酌んでゐた。
— 牧野信一 『真夏の夜の夢』 青空文庫
「君が厭世観に襲はれてゐるところの、顔を見たいよ、俺は――」 それから私達は何時も斯ういふ時の習慣になつてゐる有名な戯曲の一節を唸りあつたりするのであつた。
— 牧野信一 『真夏の夜の夢』 青空文庫
――斯う逆上すると、それが何んな原因に依る感情であるか(有頂天の法悦にひたり酔つてゐた筈だツたが)――などといふことは反つて忘れてしまつて、厭世観に誘はれて来る。
— 牧野信一 『ガール・シヤイ挿話』 青空文庫
大鼾と厭世観などゝは、滑稽な程不似合な対照で、馬鹿々々しくあつたが、何故か私は不安を誘はれた。
— 牧野信一 『奇友往来』 青空文庫
画家は、彼女の家出の単なるダシに使はれたことを悟ると極度の厭世観に囚はれた揚句八丈島へ旅立つたといふことです。
— 牧野信一 『女優』 青空文庫
」 父親が没なつた後の家庭上の紛擾と戦ひながら、斯んな処に堅苦しく籠居して、日増に厭世観を高めて行く自分を思ふと、滝本は、自身に怖れを覚えた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
作例 · 標準
彼の著作は、人間の条件に対する深い幻滅を反映した、暗い厭世観(えんせいかん)のためしばしば批判された。
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彼女は、小さな困難さえ乗り越えられないように思わせる、広範囲にわたる厭世観(えんせいかん)から抜け出すのに苦労していた。
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その哲学者の講義は、存在に対するよりニュアンスのある理解を主張し、支配的な厭世観(えんせいかん)に異議を唱えた。
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