気立て
きだて
名詞
標準
disposition
文例 · 用例
気立ての優しいよい娘であったが、可哀相にお袋が邪慳で、せっかく夫婦仲のよかった養子を離縁した。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
仕合わせとこれが気立てのやさしい正直もので、もっとも少しぼんやりしていて、たぬきは人に化けるものだというような事を信じていたが、とにかく忠実に病人の看護もし、しかられても腹も立てず、そして時にしくじりもやった。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
第一|容色はよし、気立てはよし、優しくはある、することなすこと、おまえのことといったら飯のくいようまで気に入るて。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
気立ての優しい年若な甚三の嫁が、姑の苛責のために、身も細るばかり、思い煩うのを見兼ねて、ひそかに連れて、甚三が夜のうちに逐電したと云う噂さが聞え出して笛の音は一時、ばったりと絶えた。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
それだのに、その言下に軽蔑し去った江の島へ、密女と共に遊びに出かけると云うのなら、いくら春のバンジョーのように朗らかな気立てのエンミイ夫人でも、腹に据えかねるのが当然です。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
せん子は今更ながら美しい若い伯母の優しい気立てのなかに、どんな苦労も力強く凌いで行く精神力の潜むのを感じ、それをそのまゝ現はしてゐるやうな桂子の後姿を、信頼の眼差で見送つた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
泣かゆるに日は照り暑し湯気立てて蟶を今|釜に煮沸す照る砂に雷管のごと花落す朱欒一木が老いてお庭に棟瓦千石船の朱と碧は正目仰ぎて深き雑草鍋二つ汲水場に伏せて明らけき夏真昼なり我家なりにし白栄に蛇奔る裏堀は水紋の動き光とありつつ我が書斎たりし隠居家は、なほ遺れども、既に久しく鎖しぬ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
ご婦人はその優しく穏やかな気立てには、きわめて不釣り合いな、おかしな素振りを見せ始めたのです。
— THE ADVENTURE OF THE SUSSEX VAMPIRE 『サセックスの吸血鬼』 青空文庫
作例 · 標準
「彼女は本当に気立てが良くて、誰に対しても親切に接してくれるんだ。」
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「あの家のお嫁さんは気立てがいいって、近所でも評判なのよ。」
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「仕事ができるのも大事だけど、やっぱり気立てがいい人と一緒に働きたいよね。」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「あの子は少しおっちょこちょいだけど、気立ての良さでみんなに愛されている。」
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