心根
こころね異読 しんこん
名詞頻度ランク #36571 · 青空 333 例
標準
innermost feelings
文例 · 用例
この姑の婦人もまた、旧武士の家庭に育った士族の娘で、純日本風の礼儀正しき教育を受け、かつ極めて善良に優しい心根の人であった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
これほどにも情深く、心根のやさしい人があるかと思い、ヘルンに対して、何かいじらしく涙ぐましいものさえも感じたというのである。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
君が純眞率直で自己を僞れない人であつた他面に、さういふ人に時々見掛けられる他の人に對する冷酷さといふものが殆ど無く、反對に優しい心根の、先輩に對しては極めて謙讓な、實に美しい性情の持主であつたことは、矢張り君の自己教養の深さから來たものではないかと思ふ。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
あの「抒情小曲集」にある心根のしをらしさも、「忘春詩集」等に描かれてゐる寂しげな宿命觀も、皆その一の氣質的な情操に屬してゐるので、至純の心にのみ宿る純情の美しさが、ひしひしと人の心に迫つてくる。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
羞恥心ではなく、或る内氣な、純良な、感じ易い、一言で言へば「いぢらしき心根」だ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
この「いぢらしき心根」が、實にあの敍情小曲を生み、小説「性に眼覺める頃」を書かしたのだ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
君の中にある反性格者、君の中にある藝術家の本體は、實にこの一つの「いぢらしき心根」なのだ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
その一つの心根が、遠く旅に出た宿屋の部屋で、情なき女中に銀紙の洋盃を作つてやり、飢ゑて貧しい都會の空で、故郷を戀ふる哀傷の詩を歌はせ、そして文明社會における君自身の裸體を羞かしく感じさせた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
作例 · 標準
普段は口数が少ない彼の、優しく誠実な心根が垣間見えるエピソードだ。
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表面的な言葉よりも、その人の窮地における行動に現れる心根を信じたい。
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彼女の歌声には、聴く者の純粋な心根を揺さぶる不思議な力がある。
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標準
nature
作例 · 標準
彼はいたずら好きだが、決して人を傷つけない優しい心根の持ち主だ。
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育ちの良さは、ちょっとした所作や言葉遣い、そしてその心根に現れる。
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どんなに繕っても、隠しきれない意地の悪い心根がふとした瞬間に透けて見えてしまう。
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