塊状
かいじょう
名詞-の形容詞
標準
massive
文例 · 用例
それが皺曲や断層やまた地下熔岩の迸出によって生じた脈状あるいは塊状の夾雑物によって複雑な構造物を形成している。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
全体が長さ二尺ばかりの小判形で、ぼうっとした塊状であるが、仔細に見ると、周囲は無数の点で囲まれていて、その中に、様々な形をした線や点が群集していた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
つまり、その辺一帯の、一見|絵刷毛を叩き付けたような、様々な色があるいは線をなし塊状をなしていて――色彩の雑群を作っている所が、すなわちそれだったのです。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
左手の推摩居士が坐っていた礼盤から始まって、三階へ行く階段の方角へ点々と連なっているのが、中央の塊状を中心に、前方に三つ後方に一つ、それぞれに鏃形をした、四星形の微かな皮紋であって、その形は、疑うべくもない巨鳥の趾跡だった。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
アアのほうは、黒褐色の軽石が岩塊状になったものである。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
内部の原子配列が、単一の結晶質になっているという意味であって、外観は、ふつうの氷と同じような塊状をしている。
— 中谷宇吉郎 『アラスカの氷河』 青空文庫
こういう雲の厚い層があって、その中を雪の結晶が降って来ると、沢山の雲粒が、上へ上へと凍りついて、だんだん塊状になる。
— ――少国民のための新しい雪の話―― 『自然の恵み』 青空文庫
これらの霰には大抵三種類あって、円錐形、塊状及び六花の痕跡を留めているものに分類することが出来る。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫