湿る
しめる異読 しとる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #12580 · 青空 905 例
標準
to become damp
文例 · 用例
もし、ほんの表面の薄い層だけ湿るようなやり方をしていると、芝の根がついつい欺されて甘やかされて、浅い上層だけに発達して来る。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
いま、黒き天鵝絨のにほひ、ゆめ、その感触………噴水に縺れたゆたひ、うち湿る革の函、饐ゆる褐色その空に暮れもかかる空気の吐息……わかき日のその夢の香の腐蝕静こころなし。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
Whisky の香のごときしぶき、かなしみ……そこここにいぎたなき駱駝の寝息、見よ、鈍き綿羊の色のよごれに饐えて病む藁のくさみ、その湿る泥濘に花はこぼれて紫の薄き色|鋭になげく……はた、空のわか葉の威圧。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
何ぞ湿る、医局のゆふべ、見よ、ほめく劇薬もあり。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
煙草のただよひ湿るたまゆら、辻なる※の絵硝子あがりぬ――ひびく舗石。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
荒蕪地つづき、廃れ立つ礎燃えて烈々と煉瓦の火気に爛れたる果実のにほひそことなく漂湿る。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
つつましき枯草の湿るにほひよ……円形に、あるは楕円に、劃られし園の配置の黄にほめき、靄に三つ四つ色|淡き紫の弧燈したしげに光うるほふ。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
あらゆるものの疲れたる七月の午後、わが瞰望の凡ての色と音と光を圧すごとく、凡ての上にうち湿る「東京の青白き墳墓」ニコライ堂の内秘より、薄闇き円頂閣を越えて大釣鐘は騒がしく霊の内と外とに鳴り響く。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
作例 · 標準
蓋を閉め忘れたせんべいが湿ってしまい、パリパリ感がなくなった。
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朝方まで降った雨のせいで、キャンプ場の地面がひどく湿っている。
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湿度が高い部屋に置いておいたマッチが湿って、火がつかない。
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標準
to lack energy
作例 · 標準
主役の彼が欠席したことで、パーティーの座はすっかり湿ってしまった。
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試合に負けた後、ロッカールームの中は湿った空気で満ちていた。
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お葬式の後の会食は、どうしても雰囲気が湿りがちになる。
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