被り
かぶり
名詞頻度ランク #27175 · 青空 96 例
標準
headdress
文例 · 用例
」と聖人は、頬被りをとつて莊重に朝の挨拶をする。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
女は白|頭巾に白の上っ被りという姿である。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
娘は上着を着、帽を被り、何か用あり気に戸の近くに立ち留りいる。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
前夜の雨が晴て空は薄雲の隙間から日影が洩ては居るものゝ梅雨季は爭はれず、天際は重い雨雲が被り重なつて居た。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
自分は先づ押ずしなるものを一つ摘んで見たが酢が利き過ぎてとても喰へぬのでお止めにして更に辨當の一|隅に箸を着けて見たがポロ/\飯で病人に大毒と悟り、これも御免を被り、元來小食の自分、別に苦にもならず總てを義母にお任して茶ばかり飮んで内心一の悔を懷きながら老人夫婦をそれとなく觀察して居た。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
娘二人を島に揚げし後は若者ら寒しとて毛布被り足を縮めて臥しぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
その日源叔父は布団|被りしまま起出でず、何も食わず、頭を布団の外にすらいださざりき。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
初見の土地へ対しても、すつとこ被りもなるまいし……コツツンと音のするまで、帽子の頂辺を敲いて、嵌めて、「天気模様は如何でせうな。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
作例 · 標準
能楽の演目『石橋』で用いられる巨大な連獅子の被りは、激しい首振りの動作に耐えうるよう、非常に強固な構造で設計されている。
「まあ、なんて立派な被りでしょう」と、祭りを訪れた観光客は、黄金に輝く御輿の先導役が身につけた豪華な装束に感嘆の声を上げた。
アステカの戦士たちが戦場で身につけていたジャガーを模した被りは、敵を威圧するだけでなく、精霊の加護を得るための祭具としての側面も持っていた。
その菩薩像は、精緻な透かし彫りと宝石が散りばめられた華麗な被りを戴いており、当時の高度な金属工芸技術の粋を現代に伝えている。