冠
かぶり異読 こうぶり・かうぶり・かがふり
名詞頻度ランク #10633 · 青空 2397 例
標準
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文例 · 用例
昨今の如く、交際ばかりがうまくて、仕事はその交際のお景品のやうにしてゐるインテリが、インテリの中で比較的景気のよい方に属するといふが如き、そんな有様では、もともと冠履転倒である。
— 中原中也 『作家と孤独』 青空文庫
気の毒がられては、Bとしては冠履転倒も甚だしいものだ。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
――然し、事象は歴史を織りなして行くであらうが、歴史が事象を織りなしてゆくとは冠履転倒のことであるから、時代なぞといふ方から文学を考へるよりも、文学者自体の実状を反省してみることは却て賢明なことであらう。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
羽織袴を忘れずに、帽子はなるべくアミダに冠らないやうにして、六ヶ敷い顔をして、理想を前例に照して持つてゐれば、近所知己の評判は良いのでありませう。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
芸術家にとつて世界は、即ち彼の世界意識は、善いものでも悪いものでも、其の他如何なるモディフィケーションを冠せられるべきものでもない。
— 中原中也 『宮沢賢治の世界』 青空文庫
冬には、羽織を脱いでそれを折りたゝんで「兜」にして冠る遊びがあつた。
— 中原中也 『金沢の思ひ出』 青空文庫
さて若衆のいでたちや奴冠りに筒袖の半纏すがた意氣なるに帶ぶや棕梠の木竹箒、事あり顏に見交して物物しくも構へたり。
— 萩原朔太郎 『煤掃』 青空文庫
何という題であったか忘れたが、自分が九歳の頃東海道を人力車で西下したときに、自分の乗っていた車の車夫が檜笠を冠っていて、その影が地上に印しながら走って行くのを椎茸のようだと感じたと見えてその車夫を椎茸と命名したという話を書いた。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
作例 · 標準
聖徳太子が定めた冠位十二階において、冠(かぶり)の色は個人の能力や功績に基づいた序列を明確に示すものであった。
古式ゆかしい宮廷の儀式では、参列者の冠(かぶり)の順序が厳格に定められており、一分の乱れも許されない緊迫感が漂っていた。
その一族は代々高い冠(かぶり)を授かる家柄であり、朝廷内でも強い発言権を有していたことが古い記録に残っている。
組織の再編に伴い、長年守られてきた役職の冠(かぶり)が刷新され、若手登用を重視する新たな秩序が導入された。
ウィキペディア
冠(かんむり)とは、地位や階級などを示すために頭にかぶる装飾品。
出典: 冠 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0