赤気
せっき
名詞
標準
red cloud
文例 · 用例
しかし、硝子を飛び、風に捲いて、うしろざまに、緑林に靡く煙は、我が単衣の紺のかすりになって散らずして、かえって一抹の赤気を孕んで、異類異形に乱れたのである。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
黒気・蒼気・青気・黄気・紫気・赤気・紅等はその色から云う名で、明・暗・浮・沈・滑・嗇・蒙・爽等はその光から云い、殺気・死気・病気・憂気・驕気・憤気・争気等はその気の持つ意味から名づけた名である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
男作りと云つて小い時から、赤気の少い姿をさせられて居る私等のやうな子のさせられる帯は、浅黄繻子と大抵決まつて居ました。
— 與謝野晶子 『私の生ひ立ち』 青空文庫
「太微恒の五帝星座を、不吉な赤気が貫いているよ。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
しかし門下の松前という武士には、まだ天文未熟のためか、五帝座を貫いている不吉の赤気も、五諸侯星座の動揺しているのも、観望することが出来なかった。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
そして「春は歳星の青気を食つて肝に入らしめ、夏は※惑の赤気を服して心に入らしめ」という風な流儀で、この法を立派な仙術にまで仕立て上げたのである。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
日本内地でまれに見られる極光は多くはこのように見えるので、古い書物には赤気と書いてある。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
そして自分の畑を自分の手で処理するといったようなこれまでの気儘な態度をあらためて、自分はただこの畑の世話をするために雇われた貧しい働き人の一人に過ぎないような謙遜な気もちで、一切を自然にまかせっきりにして、傍からそっと草を抜き、肥料を施しなどした。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
作例 · 標準
古文書には、不吉な出来事の前兆として、夜空が血のように赤く染まる赤気が現れたと記されている。
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「昨晩の赤気は、オーロラが低緯度のこの地でも観測された結果だろう」と学者は推測した。
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天変地異を恐れる当時の人々にとって、空に広がる不気味な赤気は神の怒りと捉えられた。
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標準
comet
作例 · 標準
かつて彗星は、その長い尾が炎のように見えることから「赤気」と呼ばれ、恐れられることもあった。
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夜空を横切る巨大な赤気が目撃された翌年、この国には深刻な飢饉が訪れたという伝説がある。
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天体観測技術がなかった時代、赤気の正体を知る術はなく、占星術師たちがその意味を読み解いた。
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