仰臥
ぎょうが
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
lying on one's back
文例 · 用例
吠えるなら吠えろ、 鳴くなら鳴け、目に涙を湛へて俺は仰臥さ。
— 中原中也 『暗い天候』 青空文庫
『仰臥漫録』に「顕微鏡にて見たる澱粉の形状」の図を貼込んであるのもそういう意味から見て面白い。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
私は『仰臥漫録』を繙いて、あの日々の食膳の献立を読む事に飽きざる興味を感じるものである。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
……よしッ……殺してやろう……」 といううちに私は、短剣を逆手に振り翳しながら、寝台の上に仰臥している未亡人の方へ、よろめきかかって行った。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
岩波文庫の「仰臥漫録」を夏服のかくしに入れてある。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
子規の「仰臥漫録」には免れ難い死に当面したあの子規子の此方の世界に対する執着が生々しいリアルな姿で表現されている。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
「仰臥漫録」から「ヌク飯」や「菓子パン」や「マグロノサシミ」やいろいろの、さも楽しみそうに並べしるしたごちそうを除去して考える事は不可能である。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
「仰臥漫録」の中の日々の献立表は、この命がけで書き残された稀有の美しい一大詩編の各章ごとに規則正しく繰り返されるリフレインでありトニカでなければならない。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫