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暮色

ぼしょく
名詞
1
標準
dusk
文例 · 用例
室内は午後二時というにマラバー丘から立昇る死体の煙で太陽をかくしてしまって、暮色に黄色いシャンデリヤの光が会社帰りの若い青年の頭上を照していた。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
アラビア海の鱶の大群が白い尾を暮色に飜す。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
丁度、見舞ひに來た友達が歸つて間もない頃の事で、ふと物寂しい氣持になつた私はまた窓際の曲木の椅子に凭りながら、そのすがすがしい病院の庭の暮色を眺めてゐた。
南部修太郎 病院の窓 青空文庫
右手に鐘楼があって、小高い基礎の周囲には風が吹寄せた木の葉が黄色くまたは赭く湿れ色を見せており、中ぐらいな大さの鐘が、漸く逼る暮色の中に、裾は緑青の吹いた明るさと、竜頭の方は薄暗さの中に入っている一種の物※しさを示して寂寞と懸っていた。
幸田露伴 観画談 青空文庫
星光一点、暮色ようやく到り、林影ようやく遠し」同十八日――「月を蹈んで散歩す、青煙地を這い月光林に砕く」同十九日――「天晴れ、風清く、露冷やかなり。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
まだ碌々遊びもしないと思ふ頃、ふと薄寒いのに気がついて空を見ると、何時の間にか灰色の雲の一面にかゝつた夕暮の暮色になつて居た。
有島武郎 お末の死 青空文庫
団々として渦巻く煤烟は、右舷を掠めて、陸の方に頽れつつ、長く水面に横わりて、遠く暮色に雑わりつ。
泉鏡花 取舵 青空文庫
いま暮色ある海の面に、寄せてはくだけ、くだけてはまた寄せ來る、無明のほの白い浪を眺める。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
作例 · 標準
あたりに暮色が漂い始めると、街の灯りが一つ、また一つと灯り出した。
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暮色に包まれた港町は、昼間とは異なる幻想的な表情を見せている。
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旅先で見上げた暮色の空に、一番星が静かに輝き始めた。
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