薄暮
はくぼ
名詞
標準
dusk
文例 · 用例
春の暮家路に遠き人ばかり 薄暮は迫り、春の日は花に暮れようとするけれども、行路の人は三々五々、各自に何かのロマンチックな悩みを抱いて、家路に帰ろうともしないのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
奈良という侘しい古都に、薄暗い古道具屋の並んだ場末を考えるだけで寂しいのに、秋の薄暮の灯ともし頃、宵の燈火の黄色い光をイメージすると、一層情趣が侘しくなり、心の古い故郷に思慕する、或る種の切ないノスタルジアを感じさせる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
さびしき憂愁に閉されつつかくも靜かなる薄暮の空に汝は熱情を思ひ盡せり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
虎なり虎なり午後なり廣告風船は高く揚りて薄暮に迫る都會の空高層建築の上に遠く坐りて汝は旗の如くに飢ゑたるかな。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
時薄暮に迫り、分列の式既に終りて、觀衆は皆散りたれども、灰色の悲しき軍艦等、尚錨をおろして海上にあり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
省線の四谷驛で降りて、薄暮、叔母の家を搜し當て、殆ど二十年ぶりで叔母と對面することが出來ました。
— 太宰治 『このごろ』 青空文庫
小雨の降る薄暮の街に灯がともり始め、白い水面を一群のかもめが巴を描いて飛び交わしている。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
たとえば薄暮の水楼の欄干に男女が相対して話している。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
作例 · 標準
薄暮の空に一番星が輝き始めた。
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薄暮時、運転手は視界が悪くなるため特に注意が必要だ。
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薄暮の中、彼は一人で静かに散歩をしていた。
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ウィキペディア
薄暮(はくぼ)は、日没後の黄昏を指す。一般的には、日没後の太陽が地平線より6度程度下にある時間帯である。屋外で物体の区別はできるが、屋外で活動するには光の量が十分ではない。
出典: 薄暮 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0