不純
ふじゅん
形容動詞名詞頻度ランク #29844 · 青空 522 例
標準
impure
文例 · 用例
自分を制限することの中には何時でも不純は多いものだ」。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
この趣味に附帯して生ずる不純な趣味としては、かような珍品をどこからか掘出して来て人に誇るという傾向も見受けられる。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
場内の通風はあまり良好でないのか、傍聴席の空気は甚だ不純なようであった。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
僕は云はば不純なさうした憂鬱にいつも捕はれてゐる。
— 梶井基次郎 『淺見淵君に就いて』 青空文庫
例へば如何に文章を美しく綺麗に書かうとしても、その人の氣質に不純な濁つたものがありとすれば、到底筆先だけで胡麻化せるものではない。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
それには映画は舞台演劇の複製という不純分子を漸次に排除して影と声との交響楽か連句のようなものになって行くべきではないかと思われるのである。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
このレヴューからあらゆる不純なものをことごとく取り去ってしまったもの、ちぐはぐな踊り子の個性のしみを抜き、だらしのない安っぽい衣装や道具立てのじじむささを洗い取ったあとに残る純粋の「線の踊り」だけを見せるとすれば、それは結局このフィッシンガーの映画のようなものになるであろうと思われた。
— 寺田寅彦 『踊る線条』 青空文庫
しかし、せんだって上映されたシャリアピンの「ドン・キホーテ」はそういう意味ではむしろ不純なものであったかと思う。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫