不順
ふじゅん
形容動詞名詞頻度ランク #30175 · 青空 100 例
標準
irregular
文例 · 用例
これはことしの例外的な気候不順のためかとも思ってみたが、しかし、庭の奥のほうのからすうりはいつものように健康に生長している。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
若不順我呪 悩乱説法者頭破作七分 如阿梨樹枝如殺父母罪 亦如厭油殃斗秤欺誑人 調達破僧罪犯此法師者 当獲如是殃 と一心不乱、さっと木の葉を捲いて風が南へ吹いたが、たちまち静り返った、夫婦が閨もひッそりした。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
けれども、ともすると卯の花くだしと称うる長雨の降る頃を、分けて其年は陽気が不順で、毎日じめ/\と雨が続いた。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
蒸暑かつたり、涼し過ぎたり、不順な陽氣が、昨日も今日もじと/\と降りくらす霖雨に、時々野分がどつと添つて、あらしのやうな夜など續いたのが、急に朗かに晴れ渡つた朝であつた。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
千恵造夫婦は京城にいる賀来子の伯父を頼って朝鮮に渡り、今は京城の色町で、「赤玉」という小さな撞球場兼射的場をひらいてさゝやかな暮しをしている、内地とちがい気候が不順で困る、などとあり、この手紙のことは権右衛門の耳にいれぬ様にと念を押してあった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
閏のあった年で、旧暦の月が後れたせいか、陽気が不順か、梅雨の上りが長引いて、七月の末だというのに、畳も壁もじめじめする。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
若不順我咒 悩乱説法者 頭破作七分如阿梨樹枝 如殺父母罪 亦如厭油殃斗秤欺誰人 調達僧罪犯 犯此法師者当獲如是殃と一|心不乱。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
一年ばかり無くなつてゐた月の物も、昨年からあるにはありだしたが、平生も不順勝で時とすると妊娠でないかと思はれるやうなこともあつた。
— 田中貢太郎 『あかんぼの首』 青空文庫