喜捨
きしゃ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
almsgiving
文例 · 用例
どす黒い俥夫は、煙草屋の主人が喜捨した哈達門(紙巻の名称)を一本ぬいてくわえさした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
この像の仕上げのために喜捨を募るという張り札がしてある。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
のう、先生様は先生様、また難有いお方として、浄財を喜捨なされます、その奥様の事いの。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
喜捨する者あれば鷹揚に請取ること、あたかも上人が檀越の布施を納むるが如き勿体振りなり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
ありがたかつたのは、山路で後になり先になつてゐたおぢいさんがあまりゆたかでもなさゝうな財布から一銭喜捨して下さつたことだつた、この一銭は長者の千万金よりもありがたい。
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫
入雲洞君の喜捨で理髪する、身心さつぱりして、先日来の欝屈がほぐれた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
」「喜捨してもらふつもりぢや。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
ちやうどその時分、都の近くの或橋が流され、人々が難渋してゐることを知つて、彼は橋をかける費用をあつめるため、人々の喜捨を請ひ歩いた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
作例 · 標準
お遍路の途中で立ち寄ったお寺の賽銭箱に、旅の無事を祈って千円札を喜捨した。
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あの富豪は晩年、私財のほとんどを孤児院の建設のために喜捨したという。
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托鉢の僧侶が鳴らす鈴の音に誘われて、玄関先まで小銭を持って喜捨に出た。
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