糊塗
こと
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #19 · 青空 106 例
標準
patching up (e.g. a failure)
文例 · 用例
貧寒な拓本職人の家で、女餓鬼の官女のような母を相手にみじめな暮しをするより、若い女のいる派手で賑かな会席を渡り歩るいてる方がその日その日を面白く糊塗できて気持よかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
自分は神霊の存在なんぞは少しも信仰せずに、唯俗に従って聊復爾り位の考で糊塗して遣っていて、その風俗、即ち昔神霊の存在を信じた世に出来て、今神霊の存在を信ぜない世に残っている風俗が、いつまで現状を維持していようが、いつになったら滅亡してしまおうが、そんな事には頓著しないのではあるまいか。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
換言すれば未だ定着したる理想を有せざる今の社会及び文壇に向つて、漫に方今の国民的特質を描けと言ふ、其の結果は小細工を以て糊塗せる過去の理想若しくは浅薄なる現時の俗人的理想を描写せしむるにとゞまるの悔なきを得るか。
— 綱島梁川 『国民性と文学』 青空文庫
この事實はあいまいにごまかしたり、糊塗したりしてはならない。
— 平林初之輔 『政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味』 青空文庫
この事実はあいまいにごまかしたり、糊塗したりしてはならない。
— マルクス主義文学理論の再吟味 『政治的価値と芸術的価値』 青空文庫
それにも拘らず、私はあなたが默つてしまへばしまふ程、その場を糊塗する心から、或はあなたのさうした思をAの前に隱さうとする心から、(私にはなぜかあなたのさういふ氣質をあの人に知られるのがしいやうな氣がしたのです。
— ――ある妻の手紙―― 『道』 青空文庫
――そんな鈍い焦噪から私は、どぎまぎしてあらぬ空想に走り、己れに関する彼女等の話題を糊塗せんがために、口走つたのである。
— 牧野信一 『毒気』 青空文庫
或いは彼らの感覚的作物に対する貶称意味が感覚の外面的糊塗なるが故に感覚派の作物は無価値であると云うならば、それは要するに感覚の性質の何物なるかをさえ知らざる文盲者の計略的侮辱だと見ればよい。
— 感覚活動と感覚的作物に対する非難への逆説 『新感覚論』 青空文庫
作例 · 標準
彼は失敗を糊塗しようと、様々な言い訳を並べた。
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その場しのぎの糊塗では、根本的な解決にはならない。
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会社の赤字を糊塗するために、不正な会計処理が行われた。
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