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福相

ふくそう
形容動詞名詞
1
標準
happy-looking
文例 · 用例
それは人間の福祉幸福を望んで造りなされたために、もちろん便利、迅速、知識的でありますが、しかしその内部には、人間の欲望、煩悩、愚痴等が働きかけて、禍福相半ばするものであります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
中にあの三|間間口一杯の布袋が小山のような腹を据えて、仕掛けだろう、福相な柔和な目も、人形が大きいからこの皿ぐらいあるのを、ぱくりと遣っちゃ、手に持った団扇をばさりばさり、往来を煽いで招くが、道幅の狭い処へ、道中双六で見覚えの旅の人の姿が小さいから、吹飛ばされそうです。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
黄駝は肥大、福相の唐人。
夢野久作 白くれない 青空文庫
伝兵衛はもう六十と云っていたが、身の丈も高く、頬の肉も豊かで、見るから健かな、いかにも温和らしい福相をそなえた老人であった。
旅絵師 半七捕物帳 青空文庫
妻は尋常より小きに、夫は勝れたる大兵肥満にて、彼の常に心遣ありげの面色なるに引替へて、生きながら布袋を見る如き福相したり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
目尻のあたりに寄る皺や、廣いけれども間がぬけてゐない額など、彼の顏は決して上品な部類ではなかつたけれども、それでもどこやらに――多分耳から頬にかけての餘裕ある線であらう――どこやら福相な感じのする顏であつた。
水野仙子 醉ひたる商人 青空文庫
しかし善く考えると福相という相ではない。
正岡子規 熊手と提灯 青空文庫
早速行って見ると、奥座敷に、長崎屋の姿はなく、福相な広海屋が幇間を相手に世間ばなしをしていたらしかったが、かねて打合せてあったものと見えて、雪之丞の姿が現れると、居合せた男女が、席をはずす。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
作例 · 標準
いつもニコニコしている、福相ふくそう)で親しみやすいおばあさんだ。
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