輻輳
ふくそう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
congestion
文例 · 用例
当時御物城の下に支那及び南洋の船の輻輳していたことはあのオモロを見てもわかる。
— 伊波普猷 『浦添考』 青空文庫
煙草を始めるやうになつて、いくつもの主要な勞働が一時に輻輳して來る時もあるやうになつては、ことに、牛のゐない耕作といふものは考へられなかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
社会性は益々濃厚に各方面から各人の上に輻輳して来ているのだから、作家がそれを感じない筈もない。
— 宮本百合子 『文学の流れ』 青空文庫
ちょうど婆さんの御誂え通りに事件が輻輳したからたまらない」「それでも宇野の御嬢さんはまだ四谷にいるんだから心配せんでもよさそうなものだ」「それを心配するから迷信|婆々さ、あなたが御移りにならんと御嬢様の御病気がはやく御全快になりませんから是非この月|中に方角のいい所へ御転宅遊ばせと云う訳さ。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
それにもかかわらず、昨今はいくつかの事情が輻輳して、ますますその仕事と職業との分裂が強まって来ている。
— ――女も仕事をもて―― 『現実の道』 青空文庫
真白な天井や壁ばかり見ていたので、障子のこまかい棧、長押、襖の枠、茶だんす、新しい畳のへりなど、茶色や黒い線が、かすかに西日を受ける部屋の中で物珍しく輻輳した感じでいちどきに目に映った。
— 宮本百合子 『寒の梅』 青空文庫
事変になってからは事務が殊のほか輻輳して、どの係りも追い立てられるような忙しさだった。
— 矢田津世子 『茶粥の記』 青空文庫
季節々々には船が輻輳するので、遠い向う岸の松山に待っていて、こっちから竹屋!
— 淡島寒月 『亡び行く江戸趣味』 青空文庫
作例 · 標準
通勤ラッシュ時には、道路が激しい輻輳状態となる。
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標準
convergence (of the eyes)
作例 · 標準
眼科医は、読書時の目の輻輳(がんぼう)に問題がないか確認した。
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ウィキペディア
輻輳(ふくそう)は、物が1か所に集中し混雑する様態をいう。医学、生物学領域では「輻湊」と表記する例もある。輻輳眼球運動(両目が同時に内側を向く目の動き)の略称。 たとえば電話網でイベントや災害時に発生する、通信要求過多により、通信が成立しにくくなる現象の通信分野における用語。
出典: 輻輳 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0