古記
こき
名詞
標準
ancient records
文例 · 用例
但し紀の文にては鼻垂といへる賊と相并べて出でたれば、地方君長の尊稱とも見えざれども、傳説の混入多き古記には、彌彌那利の尊稱を種として、耳垂、鼻垂の説話を生出さずとも限らざれば、姑らく此に擧げて參考とするのみ。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
唯狐がたわいのない嘘|吐きであるのは、人間の拵へた古記録と無軒輊である事さへ知つてゐればそれで善い。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
れっきとした大家の古文章古記録に載らず石塊か古墳かがなくてはならず、社寺、堂宇等の縁起書に拠らねばならぬ調査法のみが学問ではなくなった。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
そのあるものを讀むと、木曾谷を領してゐた尾州徳川家では寛政年代の昔に名古屋藩としての觸書を出して、谷中のものが所持する源敬公時代以來の古記録を徴集した事蹟のあることなぞを知る。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
古記に云はく、遊部は、大倭国高市郡に在り。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
良書古記録が紙の値段で売れて、硫酸で焼いてとかしてエロ本になったこの数年間は私たちの責任として悪夢のような期節であった。
— ――図書館法成立にあたって 『「焚書時代」を脱却』 青空文庫
此からしても、内地の古記録から考へられる常世のまれびとの元の姿はやゝ、明るくなつて来ます。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
近頃見つけた歌※所の古記録「東歌」の中に見た一首がふと、此時、彼の言ひたい氣持ちを、代作して居てくれてゐたやうに、思ひ出された。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
作例 · 標準
古記を読み解くことで、この地方に伝わる伝説の真実が見えてきた。
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虫食いだらけの古記を慎重にめくり、失われた歴史の断片を探し出す。
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その神社の宝物殿には、開山当時の様子を記した貴重な古記が納められている。
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