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呼起

こき
名詞動詞-サ変
1
標準
recollection
文例 · 用例
再びヨボヨボと歩き出すと、ひとしきりの風が驀地に道の砂を捲いて老翁を包んだ時|余は深き深き空想を呼起こした。
寺田寅彦 青空文庫
此は到底、大詩人を呼起すべき道にあらず。
北村透谷 劇詩の前途如何 青空文庫
此の古式の(又、地方的な)儀礼は、流石にサモア人の間にさえ笑声を呼起した。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
私はよろよろ立上り、それでも傍に落ちていたヘルメット帽を拾って、其の黴臭い・いやなにおいのする塀――過去の、おかしな場面を呼起したのは、此のにおいかも知れぬ――を伝って、光のさす方へ歩いて行った。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
しかれども予が嘗て聞知れる渠が干支の爾く巳を重ねたるを奇異とせる記憶は、咄嗟に浅次郎の名を呼起せり。
泉鏡花 黒壁 青空文庫
手を入れて労り取って、二十四の梓は嬉しそうに、縁側を伝って夫人竜子の寝室に入って、寝台の枕頭に押着けて、呼起して、黄鳥を手柄そうに見せると、冷やかに一目見たばかり。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
遊く水は再び還らず、魯陽の戈は落日を招き還しぬと聞きたれど、何人も死者を泉下より呼起すべき術を知らぬ限は、われも徒爾に帰らぬ人を慕うの女々しく愚痴なるを知る、知って猶慕うは自然の情なり。
岡本綺堂 父の墓 青空文庫
……して、夜番を呼起した伯の侍童とやらは何處に居る?
ROMEO AND JULIET ロミオとヂュリエット 青空文庫
作例 · 標準
初恋の人の名前を聞いた瞬間、当時の甘酸っぱい記憶が呼起された。
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その古い歌を聴くと、幼い頃に家族で行った海辺の情景が呼起される。
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事故のトラウマを呼起させないよう、友人たちは慎重に言葉を選んだ。
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