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寛衣

かんい
名詞
1
標準
loose clothes
文例 · 用例
右手の方にきれいな藤いろの寛衣をつけた若い男が立ってだまって私をさぐるやうに見てゐた。
宮沢賢治 花椰菜 青空文庫
亜麻色の濃い髪を垂れ、赤い羽二重の寛衣をつけた人形は、わざとらしい桃色の唇に永劫変らない微笑を泛べ、両手をさし延して何かを擁き迎えようとしながら、凝っと暗い空洞の眼を前方に瞠っているのだ。
宮本百合子 或る日 青空文庫
そして、夜もうお客もないくつろぎの時間には、ゆったりとした寛衣にかえて、床に入る迄の休息を楽しむ。
宮本百合子 働くために 青空文庫
小揺ぎもしない金色の輝の環の中で、彼の黒い、精神の燃えたかまった二つの眼、清い唇、純白の寛衣と黒い捲毛とは、この世のものでなく見えた。
宮本百合子 青空文庫
彼はもう白い寛衣は着ていなかった。
宮本百合子 青空文庫
窮屈な階段を昇り切ったシャラフシャーの暗い眼にぱっと漲る日光とともに、彼の薄茶色の寛衣を纏った肩つきが、くっきり、遠景の大空を画って写った。
宮本百合子 古き小画 青空文庫
そして、朽葉色の絹の寛衣の裾をゆすって真直に芸人等の前を突きり歩廊に出た。
宮本百合子 古き小画 青空文庫
彼は、寛衣にかえ、酒の色を顔に出して入って来た。
宮本百合子 古き小画 青空文庫
作例 · 標準
「ふぅ、やっと家に帰れた」と呟き、彼は窮屈なスーツを脱いで寛衣に着替えた。
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温泉から上がった後は、糊の効いた浴衣よりも自前の寛衣の方がリラックスできる。
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休日にはお気に入りの寛衣をまとい、ベランダでコーヒーを飲みながら読書を楽しむ。
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