情義
じょうぎ
名詞
標準
justice and humanity
文例 · 用例
監督の、乳母を職業としている者にでも対するような挨拶には、彼女はもちろん愉快ではなかったが、しかしそれをすら押し除けて、彼女は特に自分を引き抜いてくれたという社長の情義に飛びついていった。
— 佐左木俊郎 『猟奇の街』 青空文庫
その情義の篤き志を知りては、妾も如何で感泣の涙を禁じ得べき。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
こうなると友人という情義があるのかないのかわからなくなってしまう。
— 伊藤左千夫 『去年』 青空文庫
正義とか不正義とか、そうしたことを離れて、ただの子として、親として、妹として、兄としての情義、真逆――例えば、八郎太の死骸を葬るとしても、一遍の念仏も唱えずに、無分別な夫と、足蹴にしては、人の道に外れましょう。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
高潔婉麗の筆、高雅端壮の文、情義兼ね至り、読者をして或は粛然|襟を正さしめ、或は同情の涙を催さしめ、また或は一読三歎、案を打って快哉を叫ばしむるところもある。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
日本的家庭感情の奇怪な歪みは浮世に於ては人情義理といふ怪物となり、離俗の世界に於てはサビだの幽玄だのモノノアハレなどといふ神秘の扉の奥に隠れて曰く言ひ難きものとなる。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
過去の盟約、累代の情義の如きも、この大勢の赴く前では水の泡に異ならぬ。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
日本的家庭感情の奇怪な歪みは浮世に於ては人情義理という怪物となり、離俗の世界に於てはサビだの幽玄だのモノノアワレなどという神秘の扉の奥に隠れて曰く言い難きものとなる。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
作例 · 標準
彼は「受けた恩は必ず返す」という情義に厚い人物として、地元の人々から絶大な信頼を寄せられている。
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情義を重んじるあまり、不正を働いたかつての仲間をどうしても告発できずに苦悩していた。
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損得勘定だけで動く現代社会において、彼の見せた自己犠牲を厭わない情義は、多くの人の心を打った。
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