衣鉢
いはつ異読 えはつ・えはち
名詞
標準
mysteries of one's master's art
文例 · 用例
エネルギー不滅論の祖とせらるるロベルト・マイアーは最もよくルクレチウスの衣鉢を伝えた後裔であった。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
「堂々たる男子が、何故生を軽んじる、事情があるなら商量にあずかろうじゃないか」 そこには法海禅師が背に衣鉢を負い手に禅杖を提げて立っていた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
その稽古腰の強いこともたしかに翁の衣鉢を嗣いでいた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
そのために翁の歿後、翁の遺風を継ぎ、翁の衣鉢を伝えるに足る中心人物が、今の福岡には一人も居ない。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
「堂々たる男子が、何故生を軽んじる、事情があるなら商量にあずかろうじゃないか」 法海禅師が背に衣鉢を負い手に禅杖を提げて立っていた。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
寒月の放胆|無礙な画風は先人椿岳の衣鉢を承けたので、寒月の画を鑑賞するものは更に椿岳に遡るべきである。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
しかも彼等は封建精神の衣鉢を襲いで、国王を彼等の生れながらの主として尊敬し、国王のためには身命を鴻毛よりも軽しとした。
— 平林初之輔 『文学方法論』 青空文庫
自分も黄檗の衣鉢を伝えた身であって見れば、独立の遺蹟の存滅を意に介せずにはいられない。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
長年の修行の末、ようやく師の衣鉢を継ぐことができたと彼は感慨深く語った。
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彼の作品には、先代の衣鉢を受け継ぎつつも、独自の創造性が光っている。
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この伝統工芸の衣鉢は、弟子たちによって大切に守られている。
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標準
robes and a bowl (monk's key possessions auctioned off at his funeral)
作例 · 標準
高僧が亡くなった際、彼の衣鉢が寺に奉納され、一般公開された。
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修行僧は、衣鉢とわずかな所持品だけで各地を旅した。
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その寺院には、開祖が使っていたという衣鉢が厳かに保管されている。
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