托鉢
たくはつ
名詞動詞-サ変
標準
religious mendicancy
文例 · 用例
……地蔵が化けて月のむら雨に托鉢をめさるるごとく、影|朧に、のほのほと並んだ時は、陰気が、緋の毛氈の座を圧して、金銀のひらめく扇子の、秋草の、露も砂子も暗かった。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
勿論、貧乏寺で碌々に檀家もないのですから、住職も納所もそこらを托鉢に出歩いたりして、どうにか寺を持っていたらしい。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
二 その翌日から竜濤寺の住職と納所が托鉢に出る姿を見るものが無かった。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
托鉢はやめにして読書に倦けば雑草を観賞する。
— ――其中日記から―― 『鉄鉢と魚籃と』 青空文庫
さて、明日は托鉢しようか、魚釣しようか、もし其中庵にスローガンがあるとしたならば――「今日は托鉢、明日は魚釣!
— ――其中日記から―― 『鉄鉢と魚籃と』 青空文庫
僕の同郷の襌坊主と共に、食ふに困つて托鉢に出やうと云ふので、袈裟や衲衣もすつかり買つて、僕は經なぞ稽古したが、何分俄仕度くなので、どうもうまく覺えられない。
— 三島霜川 『自傳』 青空文庫
そして、市内では巡査が喧ましいから、府下を歩かうと云ふので、明日から愈々托鉢に出ると云ふことまですつかり定めて、總ての準備は整つたが、都合があつて止して了つた。
— 三島霜川 『自傳』 青空文庫
赤い松原 海岸沿いの国有防風林の松原の中に、托鉢坊主とチョンガレ夫婦とが、向い合わせの蒲鉾小舎を作って住んでいた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
作例 · 標準
朝の静かな通りを、笠を深く被った修行僧が托鉢のために歩いていく。
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托鉢は、施す側にとっても功徳を積む大切な修行の一つであると考えられている。
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旅先で偶然見かけた托鉢の光景に、信心深かった祖母の姿を思い出した。
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標準
going with one's bowl to the meditation hall at mealtime (in a Zen temple)
作例 · 標準
禅寺での厳しい修行生活では、食事の際の托鉢の所作も厳格に定められている。
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雲水たちは無言で列を作り、定められた作法に従って托鉢の準備を進めた。
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托鉢の鳴らしものの音が響くと、修行僧たちは一斉に自室から食堂へと向かった。
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