射利
しゃり
名詞
標準
love of easy money
文例 · 用例
只自身家庭趣味の経験に乏しく、或は陋劣なる家庭にありながら、徒らに口の先、筆の先にて空想的家庭を説くは、射利の用に供せらるる以外には、何等の意義なしと云ってよかろう。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
塲景を以て俗客の視覚を幻惑するは、射利を旨とする劇塲の常なれば、深く咎むべきにあらず。
— 北村透谷 『劇詩の前途如何』 青空文庫
諸将が東西に分れた所以のものは、射利の目的と云うよりは寧ろ武士の義である。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
また曰く、「書肆某来りて四方山の物語をす、余はかかる射利の徒と交はるだも心苦しけれどもこれも交際と思ひ返してよきほどにあしらへり、もし心に任せたる世ならましかば彼ら如き輩を謝して明窓|浄几の下に静に書を読むべきを、」と。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
黒板へ書いている数式が間違ったりすると学生が靴底でしゃりしゃりと床をこするので教場内に不思議な雑音が湧き上がる。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
鴉が下りて来て牛の脊中の赤い紙を牛肉と思ってつつくと、牛は蠅でも追う気でぴしゃりと尻尾ではたく、すると摺粉木の一撃で鴉が脆くも撲殺されるというのである。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
ぐっしゃり一まとめに土塊のように置いてあった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
」兵士は、百姓の頬をぴしゃりとやった。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
作例 · 標準
彼は射利の心に囚われ、不正な手段に手を出してしまった。
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射利に走る者は、いつか痛い目を見ると相場が決まっている。
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父は、射利を求める心を常に戒めていた。
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