捨離
しゃり
名詞
標準
abandoning all worldly desires
文例 · 用例
この句はその実情を述べたものであるが、何となく辞世めいた捨離煩悩の感慨がある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
既に出て山に入り、一仏塔に至り、欲愛を捨離し、出家して道を為む。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この世界観的態度は宗教的生成的主体性を捨離して、自己完結的な体系の中に主観を位置づけ、それを基礎として軌範的対象としての客観を構成することを意味する。
— 中井正一 『近代美の研究』 青空文庫
官能の享楽を捨離して、山中の僧院に真理と解脱とを追究する出家者が、何ゆえに日夜この種の画に親しまなくてはならなかったのか。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
そこでこれらの尼が真実に現世を捨離して清浄な生活を営んでいたかどうかが問題になる。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
けれどもこのことは、彼らの内の現世捨離の要求が強力でなかったという証拠にはなっても、彼らが仏教文化に対して無感動であったという証拠にはならない。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
しかし人間の栄耀をかろしめるほどに深く思い入ったものが、――大臣の娘としての便宜と、美しい女としての特権とを捨離して顧みなかったものが、――それほど単純な心持ちでいたというのはおかしい。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
彼らの現わす傾向については、たとえ全然捨離し得たと言えないまでも、もはや自分に危険はあるまい。
— 和辻哲郎 『転向』 青空文庫
作例 · 標準
彼は世俗の煩悩から離れるため、捨離の道を歩むことを決意した。
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捨離の境地に至るには、並々ならぬ修行が必要だ。
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仏教の教えでは、捨離は悟りへの重要な一歩とされる。
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