国花
こっか
名詞
標準
national flower
文例 · 用例
女達は、あのマントン・デ・マニラという、大柄な縫いをして房の下った、いわゆる Spanish Shawl を引っかけ、高々と結い上げた頭髪の後部に大櫛を差し、或る者はそのうえから黒また白の薄い|べえるをかけ、カアネエションの花――西班牙の国花――を胸に飾って。
— 血と砂の接吻 『踊る地平線』 青空文庫
今年よりうき世のがれてしげれ松千とせは己が齢とぞ聞く河内国花田の里の愛染院に宿りて。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
メアリーの大理石の像は墓の上に横たわり、そのまわりには鉄の手摺りがあるが、ひどく銹びていて、彼女の国スコットランドの国花、薊の紋がついている。
— ワシントン・アーヴィング Washington Irving 『ウェストミンスター寺院』 青空文庫
日ごろ温和にして猫のごとく従順な君コン吉が、こんなふうにむやみに乱暴を働くというのは、多分、かねて神経衰弱の徴候をはらんでいた君の頭の鉢が、「変り咲き」の国花の花鉢に接触したとたん、交流した精神錯乱の過剰電気が、君の大脳の電極でスパークしたのに違いないよ。
— 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
菖蒲の花咲乱れたる八橋に三津五郎半四郎歌右衛門など三幅対らしき形して彳みたる、あるひは両国花火の屋形船に紺絞りの浴衣も涼し気に江戸三座の大達者打揃ひて盃を交せるさまなぞあまりに見飽きたる心地す。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
四海波穏かにして、男子は勇猛果敢、女子は貞淑優雅、宜なる哉、山河清くして偉人生るの譬へ、あそこに見ゆるは富士の霊峰、ここ、咲き匂ふは国花山桜、嘗て清少納言も歌つてをります――春浅き峠に、なんだつけ、……さやう、峠に咲ける山桜……富士はおまけとわれは見にけり……。
— 岸田國士 『富士はおまけ(ラヂオ・ドラマ)』 青空文庫
日よふを待つてあげたる両国花火猫は鯰がそう仕舞」 吉川町の両国広小路寄り表通りは軒並みの商家になつてゐますが、その裏通り、ぼくの家から後ろの一列一帯は、芸妓じんみちになるので、その鯰が総仕舞する猫の住家です。
— 木村荘八 『私のこと』 青空文庫
能登守の子息たちは、伊予の河野四郎が召し出したのに返事をせず出て来ないのを責めようというので四国へ渡り、兄越前三位通盛は阿波国花園城に着き、弟能登守教経は讃岐の屋島に赴いた。
— 第九巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
日本にとって、桜は古くから愛される国花である。
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多くの国が、その国の象徴として国花を定めている。
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国花の選定は、その国の文化や歴史を反映していることが多い。
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