煙硝
えんしょう
名詞
標準
gunpowder
文例 · 用例
彼等が戦線からロシヤバーに帰って来る時、皮下の肉体にまで、なまぐさい血と煙硝の匂いがしみこんでいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
つゞいて、煙硝くさい、煙のたまが、渦を捲いて濛々と湧き出て来た。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
コルク張りの床に俯伏せに倒れて、硬直した右手にピストルを握り、血の流れている右の顳※には煙硝の吹いた跡がある。
— 渡辺温 『遺書に就て』 青空文庫
「はあ、これなればこそ可けれ、聞くも可恐しげな煙硝庫が、カラカラとして燥いで、日が当っては大事じゃ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
森の中から背面の大畠が抜けられますと道は近うございますけれども、空地でもそれが出来ませんので、これから、ずっと煙硝庫の黒塀について、上ったり、下ったり、大廻りをなさらなければなりませぬ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
」 と扇子を倒すのと、片膝力なく叩くのと、打傾くのがほとんど一緒で、「仔細なく当方の願が届くかどうかの、さて、」 と沈む……近頃見附けた縁類へ、無心合力にでも行きそうに聞えて、「何せい、煙硝庫と聞いたばかりでも、清水が湧くようではない。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
処へ、煙硝庫の上と思うに、夕立模様の雲は出ます。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
竹鉄砲紙の弾丸よし、花火筒につめよ押しこめ、煙硝よ染めとはじけと、ぱんぱんと響け、火花よ飛びちれと、幼な児我は。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
作例 · 標準
古い火縄銃には、煙硝と鉛玉が装填されていた。
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煙硝の匂いが漂う中、花火師は静かに次の準備をしていた。
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昔の戦争では、煙硝が主要な兵器の材料だった。
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