母様
かあさま
名詞
標準
mother
文例 · 用例
隣りに坐りし三十くらいの叔母様の御給仕|忝しと一碗を傾くればはや厭になりぬ。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
いつぞは正気に復りて夢のさめたる如く、父様母様といふ折の有りもやすと覚束なくも一日二日と待たれぬ、空蝉はからを見つつもなぐさめつ、あはれ門なる柳に秋風のおと聞えずもがな。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
その悪戯に多く機嫌を損ねた形、あまり子供がはしゃぎ過ぎると、若い母様には得てある図じゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
胸に附着き、「台所に母様が。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
」「ああ、物理書を皆読むとね、母様のいる処が分るって、先生がそう言ったよ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
「織坊、母様の記念だ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
帯の結めさえ叩いときゃ、何がそれで姉様なり、母様なりの魂が入るもんだで魔めはどうすることもしえないでごす。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
随分迷惑でしたそうですが、然し止せということも出来ないので、御母様も堪えて黙って居らしったそうです。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫