防腐
ぼうふ
名詞頻度ランク #32180 · 青空 50 例
標準
preservation from decay
文例 · 用例
同教室に運ばれた遺骸に防腐の薬液を注射したのは、これも今は故人になったO教授であった。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
胃腸が悪くなった時、医者から貰って飲む薬は、ただ痛みを止めたり、胃腸の中の残留物を除いたり、あるいはその腐敗を止める防腐剤などであって、特に胃腸そのものを良くするという薬は入っていません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
もちろん防腐の手当なぞをしてある訳でもないから、この陽気で忽ちに腐りはじめて、その臭気は鼻をつくという始末。
— 岡本綺堂 『虎』 青空文庫
文学が其の効用を発揮するとすれば、それは、斯ういう時世に兎もすれば見のがされ勝ちな我々の精神の外剛内柔性――或いは、気負い立った外面の下に隠された思考忌避性といったようなものへの、一種の防腐剤としてであろうかと思われるが、之もまだハッキリ言い切る勇気はない。
— 中島敦 『章魚木の下で』 青空文庫
このあいだじゅう板塀の土台を塗るために使った防腐塗料をバケツに入れたのが物置きの窓の下においてあった。
— 寺田寅彦 『子猫』 青空文庫
むごたらしい人間の私は、三毛がこの防腐剤にまみれた足と子猫で家じゅうの畳をよごしあるく事に何よりも当惑したので、すぐに三毛をかかえて風呂場にはいって石鹸で洗滌を始めたが、このねばねばした油が密生した毛の中に滲透したのはなかなか容易にはとれそうもなかった。
— 寺田寅彦 『子猫』 青空文庫
防腐外科なんぞは、翁は分っている積りでも、実際本当には分からなかった。
— 森鴎外 『カズイスチカ』 青空文庫
四十年ほど前予が本草学を修めた頃は、京阪から和歌山田辺(想うに全国到る処)の生薬屋に、馬、牛、猴、獺、狐、狸、狗、鹿、鯨、また殊に膃肭獣のタケリ、すなわち牡具を明礬で煮固めて防腐し乾したのを売るを別段不思議と思わず。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
木材を長持ちさせるために、防腐処理を施す必要がある。
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この食品には天然の防腐剤が使われており、安心して食べられる。
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「新鮮な食材には防腐剤は使わない方がいいよ。」
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