亡父
ぼうふ
名詞
標準
deceased father
文例 · 用例
紳士は丁寧に礼をして、自分がこの土地の鉄道関係の会社に勤めて技師をしているということから、昨晩、倶楽部へ行ってふと、亡父が死前に始終その名を口にしていたその人が先頃からこの地へ来てNホテルに泊っていることを聴いたので、早速訪ねて来た顛末を簡潔に述べた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
この仕事はどうも私には荷が勝った仕事ですが、いずれ勤先とも話がつきましたら専心この計画にかかって私の生涯の事業にしたいと思いますので」 その節は、亡父の誼みもあり、東海道愛好者としても呉々も一臂の力を添えるよう主人に今から頼んで置くというのであった。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
高等学校時代厳父の死に会い、当時家計豊かでなかったため亡父の故旧の配慮によって岩崎男爵家の私塾に寄食し、大学卒業当時まで引きつづき同家子弟の研学の相手をした。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
ある日例のように少しずつ目をいじり口元を直ししているうちに、かいている顔が不意に亡父の顔のように見えて来た。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
B君の説明によると、この主婦の亡父は航海者であったそうである。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
私には、なんにも知らせず、それこそ私の好きなように振舞わせて置いてくれましたが、兄たちは、なかなか、それどころでは無く、きっと、百万以上はあったのでしょう、その遺産と、亡父の政治上の諸勢力とを守るのに、眼に見えぬ努力をしていたにちがいありませぬ。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
銘仙の絣の単衣は、家内の亡父の遺品である。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
亡父の戒めかも知れない。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
彼は亡父の遺志を継ぎ、会社を大きく発展させた。
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亡父の命日には、家族で墓参りに行くのが習慣となっている。
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「私にとって、亡父は永遠のヒーローだよ。」
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