亡婦
ぼうふ
名詞
標準
deceased wife
文例 · 用例
この婦の日頃ねんじ奉つる観音出でて僧と現じ、亡婦の腹より赤子を出し、あたりの賤の女にあづけ、飴をもつて養育させたまひけり。
— 岡本綺堂 『小夜の中山夜啼石』 青空文庫
あわれ人の中のぼうふらのような忙しい稼業の児たち、今日はおのずから閑なのである。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
ぼうふらが湧きまっせ」 と、ビールの瓶を持った。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
小桶を覗いてみると無数のぼうふらがうようよ泳いでいる。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
たかが金魚を、一つ十両で平然と買って行く人もあり、また一方では、その餌のぼうふらを売って、ほそぼそと渡世している人もある。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
小桶に一ぱいのぼうふらを、たった二十五文で買ってもらって、それでも嬉しそうに、金魚屋の下男にまで、それではまた、と卑しい愛嬌を振り撤きいそいそと立ち去るその小男のうしろ姿を見送ってひとりが、「おや、あれは、利左じゃないか。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」 三人は走って、ぼうふら売りをつかまえてみると、むざんや、まさしく利左がなれの果。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
わしたちにたった一言でも知らせてくれたら、こんな事になりはしなかったのに、ぼうふら売りとは洒落が過ぎらあ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
作例 · 標準
彼は亡婦の写真をいつも大切に持ち歩いている。
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その老人は、亡婦との思い出を静かに語った。
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「彼の家には、亡婦が生前好きだった花が飾ってあるんだ。」
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