一将
いっしょう
名詞
標準
general
文例 · 用例
しかし万一将来の実験や観測の結果が、彼の現在の理論に多少でも不利なような事があったとしても、彼の物理学者としてのえらさにはそのために少しの疵もつかないだろうという事は、彼の仕事の筋道を一通りでも見て通った人の等しく承認しなければならない事であろう。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
「一将功成り、万卒倒る、か。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
夜一夜踊りおって騒々しいわ、畜生ども、」 とハタと見るや、うしろの山に影大きく、眼の光|爛々として、知るこれ天宮の一将星。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
細川忠興も立派な一将であるが、歌人を以て聞えた幽斎の後で、人物の誠実温厚は余り有るけれど、不知案内の土地へ移って、気心の知り兼ねる政宗を向うへ廻して取組もうというには如何であった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
一鉄は美濃三人衆の第一で、信長が浅井朝倉を取って押えるに付けては大功を立てて居る、大剛にして武略も有った一将だ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
それからだいぶ久しくたったころ、代・上郡を寇掠する軍隊の一将として南行することを求められた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
先陣宗茂の部将小野和泉は、我に一将を副えて前軍と為せ、敵の斥候隊を打破ろう。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
義貞は、途中尊氏の軍を破り、足柄箱根に尊氏、直義と戦つたが、官軍の一将が俄かに賊軍に応じたため、竹ノ下に大敗して潰走するに至つた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
敵軍の一将が白旗を掲げて前線に進み出たことで、長きにわたる泥沼の戦いに終止符が打たれた。
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歴史小説の中で描かれるその一将の決断が、国全体の運命を大きく左右することになった。
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あの若き一将は、自ら最前線に立って兵士たちを鼓舞し、絶望的な防衛戦を乗り切った。
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