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趣致

しゅち
名詞
1
標準
taste
文例 · 用例
)橋下水深く流れ濶くして、遠く海上を望む風景おのづから浩大にして、大河の河口たるに負かざるの趣致あり。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
私はここに移ってきてから、ながいこと忘れていた茶の花の趣致に心をひかれた。
種田山頭火 草木塔 青空文庫
民友子は時勢を洞察して、歎慨の余りに此語を吐けり、われは日本の文学史に対してこの一種の虚無思想の領地の広きを見て、痛惻に勝へざるなり、彼等は高妙なる趣致ある道徳を其門に辞み、韻調の整厳なる管絃を謝して容れず、卑野なる楽詞を以て飲宴の興を補ひ、放縦なる諧謔を以て人生を醜殺す。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
もし夫れ悪の善に変じ、善の悪に転じ、悪の外被に隠れたる至善の躍り出で、善の皮肉に蔵れたる至悪の跳ね起るが如き電光一閃の妙変に至りては、極めて趣致あるところ、極めて観易からざるところ、達士も往々この境に惑ふ。
北村透谷 心機妙変を論ず 青空文庫
話できいたのでは、長門峡の方が好いさうだが、あれとはまた違つた趣致があるらしいやうに私には思はれる。
田山録弥 行つて見たいところ 青空文庫
味覚の発達した今の人の物を喰べるのは、其の持前の味以外に色を食べ香気を食べまた趣致を食べるので、早い談話が蔓茘枝を嗜くといふ人はあくどい其色をも食べるので。
薄田泣菫 茸の香 青空文庫
水仙を活ける、よいかな、よいかな、藪椿とは対蹠的な趣致がある、貴族的――平民的、洗練味――野趣、つめたさ――あたたかさ、青白い美人――肥つたお侠、等々。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
蘆雪らの筆|縦横自在なれどもかへつてこの趣致を存せざるが如し。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
作例 · 標準
その画家の作品には、独特の趣致と世界観がある。
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彼の音楽の趣致は、クラシックとジャズの融合にある。
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この料理は、繊細な趣致を大切にした一品だ。
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