繊指
せんし
名詞
標準
woman's slender fingers
文例 · 用例
」 片手を水の上にひたせ、水をなぶっている繊指は、立っている父親の眼の下にあった。
— 室生犀星 『みずうみ』 青空文庫
然し私にはそれが十年二十年で可能とは見えませんし、猶それが可能となるためにはもう一寸何かの要素が加はらなければならないのではないかと考へられます。
— 中原中也 『近時詩壇寸感』 青空文庫
おまけにここの家は庭といったところで四坪ばかりで、蛇なんぞ棲んでいそうな筈はありませんし、どこから這入って来たのか一向判りません。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
竹村書房主は沈思のあげく、かうしたらどうでせう、この紙不足の折に兩書とも再版などは、とても出來るものではありませんし、この二つの著書から特に著者の氣にいりの同じ匂ひの作品ばかりを寄せ集めて一本にまとめたら、といふ意見を提出した。
— 太宰治 『『老ハイデルベルヒ』序』 青空文庫
「それで、あしこにゃ、子供を学校へやった借金はあるし、年貢は、小作が、きちん/\と納めやせんし、くやんどるとい。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
私共はもう天上にも帰れませんしできます事ならこちらで何なりみなさまのお役に立ちたいと存じます。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
「御茶壺」というのは、むかし将軍御用の御茶壺を江戸まで持って来る、其の茶壺は茶壺の事ですから眼も鼻も有りは仕ませんし手も脚も動かしは仕ませんが、それでも其の威勢は大したもので、「下に居ろ、下に居ろ」の格をやって東海道を江戸へ来たものだそうです。
— 幸田露伴 『旅行の今昔』 青空文庫
一体何の競争をしていたのか、私は三人がならんでかける所も見ませんし学校の試験で一番二番三番ときめられたことも聞きません。
— 宮沢賢治 『蜘蛛となめくじと狸』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の繊指(せんし)は、ピアノを奏でるのに最適だった。
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繊指(せんし)で器用に糸を操り、美しい刺繍を施した。
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彼女の繊指(せんし)が、繊細なレースを編み上げていく。
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