征衣
せいい
名詞
標準
traveling clothes
文例 · 用例
晦冥陰慘、雲冷たく、風寒く、征衣纔に黒くして髮忽ち白し。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
ある人の言葉に、ほととぎすは啼いて天主台のほとりを過ぎ、五月の風は茅渟の浦端にとどまる征衣を吹いて、兵気も三伏の暑さに倦みはてた、とある。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
砲火そゝぐ南京城は炉の如しかゝる夜も将士の征衣霜深し寒紅梅|馥郁として招魂社十二月九日 東京朝日新聞社より南京陥落の句を徴されて。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
郎中|張均は、そういう玄徳の、従者も連れていない、しかも、かつて見た征衣のまま、この寒空を孤影悄然と歩いている様子をいぶかしげに打眺めて、「貴公は今どこに何をしておられるのですか。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫
そのくせいい加減なところに埒を造って、そこから先にはなかなか出てこようとはしない。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
だが、それでも、カタツムリくんとしては、せいいっぱい、いそいだわけで、そのために、ももの骨まで折ってしまった。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『かけっこ』 青空文庫
まして、この男の胸は、扁平胸といつて生れながらに醜くおしつぶされた形なのであるから、傑作は胸のうちにありますといふ彼のそのせいいつぱいの言葉も、いよいよ藝がないことになる。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
まして、この男の胸は、扁平胸といって生れながらに醜くおしつぶされた形なのであるから、傑作は胸のうちにありますという彼のそのせいいっぱいの言葉も、いよいよ芸がないことになる。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
作例 · 標準
旅立ちの朝、彼は征衣に身を包み、家族に別れを告げて馬に乗った。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
長い旅路で汚れた征衣を着替え、ようやく宿場町で一息つくことができた。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
詩人は、戦地へ向かう兵士の凛々しい征衣姿を歌に詠んだ。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview