勢威
せいい
名詞
標準
force
文例 · 用例
私は小学校時代には、同級生たちの間でいささか勢威を逞しゅうしていたところがあったようで、「何せ昔の親分だから」なんて、笑いながら言う町会議員などもある。
— 太宰治 『やんぬる哉』 青空文庫
秀吉と徳川氏との長湫一戦後の和が成立して、戦は勝ったが矢張り徳川氏は秀吉に致された形になって、秀吉の勢威隆々となったからであろうか、後藤基信をして政宗は秀吉に信書を通ぜしめている。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
将門は将門で後へは引け無くなつたから勢威を張り味方を募つて対抗する。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
然るに何様いうものだったか、其時は勢威日に盛んであった丁謂は、寂照を留めんと欲して、切に姑蘇の山水の美を説き、照の徒弟をして答釈を持帰らしめ、照を呉門寺に置いて、優遇至らざるなくした。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
一時代は一時代で、其の勢威を有して居り、十年二十年は十年二十年で、其の勢威を有して居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
それと同樣に一年は短い時間では有るけれども、猶且一年だけの勢威を有して、そして其の勢力を人の上に加へるのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
猶一層詳言すれば、春は春の勢威を有して、之を人の上に加へ、夏は夏の勢威を有して、之を人の上に加へ、秋は秋、冬は冬の勢力威力を有して、之を人に加へて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
漢の勢威の絶頂に当たって五十余年の間君臨したこの大皇帝は、その中年以後ずっと、霊魂の世界への不安な関心に執拗につきまとわれていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
作例 · 標準
その新興宗教は、カリスマ的な指導者のもとで急速に勢威を拡大している。
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飛ぶ鳥を落とす勢威を誇った独裁者も、最後は民衆の蜂起によって失脚した。
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王朝の勢威を誇示するために、壮麗な宮殿が建設された。
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