佚
いつ
名詞頻度ランク #723 · 青空 59 例
標準
being comfortable
文例 · 用例
」 二、三の散佚はあろうが、言うまでもなく、堂の内壁にめぐらした八の棚に満ちて、二代|基衡のこの一切経、一代|清衡の金銀泥一行まぜ書の一切経、並に判官贔屓の第一人者、三代|秀衡老雄の奉納した、黄紙宋板の一切経が、みな黒燿の珠玉の如く漆の架に満ちている。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
同時代に他の雜誌へ寄稿したものは、すべて皆散佚して世に問ふべき機縁もない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
七出というのは、子無きが一、淫佚が二、舅姑に事えざるが三、口舌多きが四、盗窃が五、妬忌が六、悪疾が七である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
しかるに、今むやみに合祀を励行し、その跡を大急ぎに滅尽し、古蹟、古文書、什宝、ややもすれば精査を経ずに散佚亡失するようでは、わが邦が古いというばかりで古い証拠なくなるなり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
それも二三|年の間で普通の人間ならばもう到底役にも立たぬ年齡に達して居るので、假令彼の境遇が安佚を許さない爲に恁うして精神的に健康が保たれて居るのだとしても、彼の老躯は日毎に空腹から來る疲勞を醫する爲に食料を攝取する僅な滿足が其の度毎に目先の知れてる彼を拉して其の行く可き處に導いて居るのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
勘次は三ヶ|日さへ全然安佚を貪つては居なかつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
然し漢書の藝文志に、墨家の首に尹佚二篇を擧げてゐる。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
尹佚は即ち史佚で、周の太史であり文王の時から成王康王の時に亙つた功臣である。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
作例 · 標準
喧騒から離れた山小屋で、夫婦は静かな佚の時間を過ごした。
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彼は都会の生活に疲れて、田舎で佚を得ようと決心した。
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戦乱の世に、束の間の佚を享受する人々がいた。
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