快適
かいてき
形容動詞名詞頻度ランク #3660 · 青空 440 例
標準
pleasant
文例 · 用例
その外、伊香保の附近には一寸した滝とか小山とかがあつて、夫婦づれの浴客などがよく散歩するが、快適な散歩に適した所は極めてすくない。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
月初めから月なかばまで朝毎の喘息發作を冐しながら仕事に無理を重ねたせゐもあるのだが、どうも晩秋は自分には快適でない。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
よけいな調味で本来の味を掩蔽するような無用の手数をかけないで、その新鮮な材料本来の美味を、それに含まれた貴重なビタミンとともに、そこなわれない自然のままで摂取するほうがいちばん快適有効であることを知っているのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
それが年を取るうちにいつの間にか自分の季節的情感がまるで反対になって、このごろでは初夏の若葉時が年中でいちばん気持のいい、勉強にも遊楽にも快適な季節になって来たようである。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
そこで分泌が過剰でもなく過少でもない中間のある適当な段階のある範囲内にあるときが生理的に最も健全な状態で、そういう時に最も快適な平衡のとれた心情の動きを享有することが出来るのだと仮定する。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
このようにいちいち住みにくい個所を調べ除いて、そうして我が家に、温泉宿同様な快適な住み心地を見出そうとするのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
人生においてすら 私の失つたのは快適だけだああしかし あまりにひさしく快適を失つてゐる。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
友よここに來れここには高原の植物が生育し日向に快適の思想はあたたまる。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫