皆伝
かいでん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
initiation into an art or discipline
文例 · 用例
拳銃皆伝の一軸、極意の巻ものを一気に頂こうという、むかしもの語りの術譲りの処だから。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」と衝と寄りて、門番の両手を扼るは、昔関口流皆伝の柔術家、今零落して屠犬児、弥陀平というは世を忍ぶ仮の名にて、本名あるべき親仁なり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
果して一丁程馬車が動くと赫子が口を歪め、私には顔の側方を向け、而も一番私に云う強い語気で「ふん、あれでも神伝流の免許皆伝か。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
……もっともここの修行が出来上れば当流の皆伝を取らするがのう……」「……エッ。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
あの……皆伝を……」「ハハハ。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
今の門下で皆伝を許いた者はまだ一人もない。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
人間としては免許皆伝じゃ」 平馬は眼をパチパチさせて恩師の上機嫌な顔を見守った。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
「……これが免許皆伝か……」 とつぶやきながら平馬は、黒い森に包まれた舞鶴城を仰いだ。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫