心細い
こころぼそい
形容詞頻度ランク #35361 · 青空 2845 例
標準
helpless
文例 · 用例
その十三年ばかり前には、日に少くも三頁のノートを取らないことはなかつたし、実に多くのことを考へたのだが、今茲にその百分の一も想起出来るかどうかと心細い次第だ。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
薄暗いランプの光で寒竹の皮をむきながら美しい絵を思い浮べて、淋しい母の横顔を見ていたら急に心細いような気が胸に吹き入って睫毛に涙がにじんだ。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
我も一度はこの御頂きをうれしがった事を思い出してその頃の我なつかしく、端坐したまう父母の鬢の毛の白いのが見えるも心細いような気がする。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
始めての他郷の空で、某病院の二階のゴワゴワする寝台に寝ながら窓の桜の朧月を見た時はさすがに心細いと思った。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
もう苦しくはないが、ただ非常に心細い。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
手術は、いやなので無二膏といふ膏藥を患部に貼り、それだけでも心細いので、いま流行してゐるらしい、れいの「二筒のズルフオンアミド基」を有する高價の藥品を内服してみました。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
それでこそ例えば津浪を戒める碑を建てておいても相当な利き目があったのであるが、これから先の日本ではそれがどうであるか甚だ心細いような気がする。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
そして時々心細い愚痴っぽい事を言っては余と美代を困らせる。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
作例 · 標準
初めての一人暮らしで、夜になると急に心細くなった。
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頼りにしていた人が去ってしまい、彼女は途方に暮れ、心細さを感じていた。
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暗闇の中、遠くで聞こえるかすかな物音に、子供は一層心細さを募らせた。
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