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遺芳

いほう
名詞
1
標準
memory or autograph of deceased
文例 · 用例
君未嘗思を思はずして忽ち逝き、待終我卻弔遺芳  終りを待てる我、却て遺芳を弔ふ。
河上肇 閉戸閑詠 青空文庫
博物館で昭和何年かに“建武遺芳展覧会”をやったときは、尊氏関係の物はみなアウトされたし、当時の北朝系の物も否定にあって、ひどく偏して淋しかったものだという。
吉川英治 随筆 私本太平記 青空文庫
彼の風貌は、馬場の形容を基にして私が描いて置いた好悪ふたつの影像のうち、わるいほうの影像と一分一厘の間隙もなくぴったり重なり合った。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
しかしいったいには年じゅうの時候のうちでは春はあまり自分の性に合わないほうである。
寺田寅彦 春六題 青空文庫
私はむしろ意味のわからないほうがいいような気がしていた。
寺田寅彦 田園雑感 青空文庫
そこでおれはすっかり舞台に居るやうなすっきりした気持ちで四月の初めに南の建物の影が落ちて呉れ〔る〕限界を屋根を見上げて考へたり朝日や夕日で窓から花が逆光線に見えるかどうか目測したりやってから例の白いほうたいのはじで庭に二本の対角線を引かせてその方庭の中心を求めそこに一本杭を立てた。
宮沢賢治 花壇工作 青空文庫
しかし、惜しい事には、この能力は人間に都合のよいほうにはあまり使われないで、かえって海岸を破壊したり、またせっかく築いた港を砂で埋めたりするほうに使われています。
寺田寅彦 夏の小半日 青空文庫
酔ってかいほうさしてやるぞ。
吉行エイスケ スポールティフな娼婦 青空文庫
作例 · 標準
師の遺芳をしのび、生前親交のあった人々が集まってささやかな展覧会が開かれた。
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古い文箱の底から、祖父の遺芳である達筆な書状が何通も発見された。
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彼の残した数々の名曲は、偉大な遺芳として後世の音楽家たちに歌い継がれている。
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この記念館には、郷土の発展に尽力した先人たちの遺芳が数多く展示されている。
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