移封
いほう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
forced relocation of a daimyo to a different domain by the Edo shogunate
文例 · 用例
三、城中戦備を整うるを以て、人心の動揺甚し、暫く大和郡山に移封あるべし。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
尤も徳川方の御用歴史家なんか此の移封を以て一種の左遷と見做し、神君を敬遠したるものとして秀吉に毒づいて居る。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
又、徳川幕府は、頻々として諸大名の移封を行つたが、それは鎌倉、室町の時代のやうに、諸大名を同じ領地に定着させては、中に財政家がゐて民心を得、富強を致す者ができては、江戸幕府が危いからであつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
わたくしは山形へ移住すべき命を受けたが、忽ち藩主水野の家が江州に移封せられ、わたくしの移住は沙汰止になつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
朝鮮役では秀吉の名代格で黒田如水を参謀に出陣したが生来の暗愚で、朝鮮の戦争でも失策をやり秀吉の怒りにふれて筑前七十余万石から越前十五万石へ移封を命ぜられたのである。
— 坂口安吾 『家康』 青空文庫
ところがまだ越前へ移らぬうちに秀吉が死に代つて政務を見るやうになつた家康のはからひで移封は有耶無耶に立消えてしまつた。
— 坂口安吾 『家康』 青空文庫
徳川時代には、小田原附近から関八州へかけてが、全国中でいちばん地租の安いところであったが、これは全くの早雲の余沢だ」「それで、北条の亡んだ後に、徳川氏が駿遠参の故土から、この関八州へ移封されたのだが、もともと租税の安いところであったから、徳川氏の方では非常に迷惑だったのだ。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
かくて明和四年に秋元家が、六万石でここに移封したさいには、城郭の荒廃すこぶるはなはだしくなっていた様子であるが、秋元氏これを修築し、外濠内に三千石の田地を開いてこれを込高としておったとのことである。
— 喜田貞吉 『春雪の出羽路の三日』 青空文庫
作例 · 標準
関ヶ原の戦いの結果、多くの大名家が移封の憂き目にあった。
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彼は豊臣恩顧の大名であったため、幕府により遠国へ移封された。
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徳川幕府は、全国の大名を移封することでその支配を強化した。
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