綺譚
きたん
名詞頻度ランク #38344 · 青空 58 例
標準
beautiful story
文例 · 用例
それでも、まだお風呂がわかないので、東綺譚には、寂しさのある動かない強さが在る。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
そして「R漁場と都の酒場で」「変装綺譚」「ダイアナの馬」などといふものを書いた。
— 「吊籠と月光と」その他 『昭和五年に発表せる創作・評論に就て』 青空文庫
綿々として、荷風の「※東綺譚」にまで、はっきりとした作者の文学的意嚮として連って来ているのである。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
折から川端康成氏の「雪国」、尾崎一雄氏「暢気眼鏡」、永井荷風氏「※東綺譚」等が一般に文学の情愛とでも云うようなもので迎えられたことは、これらの作家それぞれ独特の文学の境地と美と云われるものの性質とをもっているからである。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
「※東綺譚を読む」という『文芸』の文章の中で、佐藤春夫氏は冒頭先ず「現代日本にもまだ芸術が残っていたのかというありがたい感激をしみじみと味わせる名作である」と荷風の「春水流の低徊趣味」が「主要な装飾要素になっている」文学精神の前に跪拝している。
— 宮本百合子 『文芸時評』 青空文庫
日本でもラジオは文学に反映しているが、最近東朝が紙面の品位を害するという理由で掲載を打ちきったとつたえられる永井荷風氏の「※東綺譚」は、恐らく今日の世界の文学に類のないラジオと一人の人間との関係を発端としていると思う。
— 宮本百合子 『「ラジオ黄金時代」の底潮』 青空文庫
※東綺譚に於ける、他の低さ、俗を笑ひ、自らを高しとする、それが荷風の精神であり、彼は戯作者を衒ひ、戯作者を冒涜する俗人であり、即ち自ら高しとするところに文学の境地はあり得ない。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫
彼は「※東綺譚」に於て現代人を罵倒して自己の優越を争ふことを悪徳と見、人よりも先じて名を売り、富をつくらうとする努力を罵り、人を押しのけて我を通さうとする行ひを憎み呪つてゐるのである。
— ――『問はず語り』を中心として―― 『通俗作家 荷風』 青空文庫
作例 · 標準
「それは、遠い砂漠の国に伝わる、星の涙を拾った少女の綺譚でございます」
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この舞台は、平安の世を彩った雅な恋の綺譚を、現代的な解釈で描き直したものだ。
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彼女の描くイラストは、まるで美しい綺譚の挿絵のように、見る者を別世界へと誘う。
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