生き写し
いきうつし
名詞
標準
lifelike
文例 · 用例
源兵衛が、 「この娘を生んで直ぐだった」 半五郎、お静を見て、 「そう云やァ姐さんに生き写しだ」 お静、テレてる。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
出世を競り合うて呪咀い合うものと聞いた、蔵元屋の前の御寮さんが、コッソリ里子に遣ったままにして置いた芋屋の娘……正しく蔵元屋の血統を引いた、お熊さん同様の一点の疵もない卵の剥き身、生さぬ仲の芋屋の老人夫婦を真実の親と思い込んでの孝行振りまで、お熊さんと瓜二つの生き写し。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
その後|仙台へ行ってK君を訪問すると、そこにいた子猫がこれと全く生き写しなのでまた驚かされた。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
アリストファーネスの「雲」を読んで学者たちが蚤の一躍は蚤の何歩に当たるかを論ずるところなどが、今の学者とちっとも変わらない生き写しであることをおもしろいと思うのであった。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
西洋の絵画や彫刻やは、部分的なるデテールの描写を丹念にし、実物の風景や人物やが、真にそこにある如き生き写しを主眼としている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
妹に生き写しというべき若い娘の姿が、きょうも彼の眼先にあらわれたからである。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
きょうは妹を連れているので、西岡はあくまでもそれを追って行こうとはしなかったが、二度も三度も妹に生き写しの娘のすがたを見たということがどうも不思議でならなかった。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
最前チョットお話ししました棺の中でお経を聞いてビックリした豪傑で、お寺の天井に居る羅漢様と生き写しの面相で、商売の古道具屋に座って、煙草を吸うております中に蜘蛛が間違えて巣を掛けよるのを知らずにおったという大胆者で御座います。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
作例 · 標準
その肖像画は、まるで本人がそこにいるかのような生き写しだった。
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息子の顔立ちは、父親の若い頃の生き写しだと、祖母はよく言っていた。
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事件現場の再現映像は、当時の状況を生き写しのように克明に映し出していた。
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生まれたばかりの子猫は、母親の生き写しで、思わず笑みがこぼれた。
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