足指
あしゆび
名詞
標準
toe
文例 · 用例
それはいつか学校の国語の教師が授業中に生徒へ語つて聞かせたことであつて、私たちの右足の小指に眼に見えぬ赤い糸がむすばれてゐて、それがするすると長く伸びて一方の端がきつと或る女の子のおなじ足指にむすびつけられてゐるのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
大蛸には吸い付かれ、車渠貝には足を挟まれ、鱶には足指を切られる。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
菊枝は下を俯いて、足指で、板の間に何か書いていた。
— 佐左木俊郎 『駈落』 青空文庫
彼はむき出しの足指で誇らしげに道の埃を蹴つて來た。
— オウ・ヘンリ 『水車のある教會』 青空文庫
夕食後、床の上に脚を投げ出した妻を、足指の方から手拭でこすって行く私は、どうかすると器具を磨いているような、なおざりな気持もした。
— 原民喜 『吾亦紅』 青空文庫
そしてその足指の陰には熊の剛毛をさえも引き裂くべき、剃刀のような鈎爪がかくされている。
— 島木健作 『黒猫』 青空文庫
人體の頂上には、また脊骨の丸まつたもの、頭蓋骨があつて、手が上顎で、足が下の顎で、手指と足指とは上下の齒である。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
足指漸く仰ぎて、遂につづらおりなる山道に入りぬ。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
作例 · 標準
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