書き下し
かきくだし
名詞
標準
writing from top to bottom
文例 · 用例
(行を別けて横に書いた者必しも詩ではない、のべつに書き下したもの必しも散文ではない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
建速須佐之男命 昭和七年盛夏、自分達の季刊誌『新詩論』の創刊に際し、油然たる感興を得て書き下した。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
ことさらに行を別けず其まま書き下したのもその故である。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
幸ひ最近の現象で単行本の刊行も盛なやうであるし、書き下し長篇も出てゐるし、この種のものの書き下し長篇も出てゐるし、此種のものゝより旺盛化こそ望まれる。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
× 弥生朔日から、万太夫座では愈々近松門左が書き下しの狂言の蓋が開かれた。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
久しい間、我々は漢文をそのままに読み、多くの学者は漢文書き下しによって、否、漢文そのものによって自己の思想を発表して来た。
— 西田幾多郎 『国語の自在性』 青空文庫
それにも拘らず、長篇書き下し小説の流行はかつてない勢で出版界を風靡した。
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
慌しく忙しく流行作家は長篇を書き下しつづけたのであったが、この商業的な文学の隆昌が、昭和十四年度にははっきり文学のインフレ景気という名称を蒙って、出版界の賑かさに反比例する文学の質の低下が真面目に注目されるようになった。
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
作例 · 標準
日本の伝統的な文書では、文字の書き下しが基本であり、右から左へと列が進む。
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「このポスターのキャッチコピー、横書きより書き下しの方が格調高く見える気がするなあ。」
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書道家は大きな半紙に向き合い、全身の力を使ってダイナミックな書き下しを披露した。
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スマートフォンの縦スクロールに慣れた現代人にとって、書き下しの文章は意外と読みやすい。
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標準
writing without a pause
作例 · 標準
小説家はインスピレーションが湧くと、食事も忘れて数千字を一気に書き下しにする。
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「一晩でこれだけの分量を書き下しにするなんて、君の集中力には正直脱帽だよ。」
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脚本家が数時間で書き下しにした台本は、現場の役者たちを驚かせるほどの完成度だった。
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溢れ出る感情をそのまま日記に書き下し、ようやく心の整理がついた。
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標準
translation of classical Chinese into Japanese
作例 · 標準
漢文の授業で、杜甫の詩の書き下しをノートに一字一字丁寧に写し取った。
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「返り点に従って読むと、漢文が自然な日本語の書き下しとして成立するのが不思議だよね。」
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儒学者が編纂した経典の書き下しは、明治時代の人々にとっての教養の礎となっていた。
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訓読のルールを覚えるのは大変だが、一度書き下しにできれば意味は自ずと理解できる。
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