三男坊
さんなんぼう
名詞
標準
third son
文例 · 用例
(津島修治といふのは、私の生れた時からの戸籍名であつて、また、オズカスといふのは叔父糟といふ漢字でもあてはめたらいいのであらうか、三男坊や四男坊をいやしめて言ふ時に、この地方ではその言葉を使ふのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
十番館には、戦争犯罪容疑者として収容される前夜、青酸加里で自殺した遠衛公爵の三男坊が憂さばらしか、それとも元来享楽的なのか、時どき踊りに来るほか、数名の華族のいわゆる若様が顔を見せて、ある際物雑誌にその行状記を素ッ破抜かれた。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
村じゃ、あぶくれの三男坊なんかにっちもさっちも行くもんじゃなかった。
— 宮本百合子 『ズラかった信吉』 青空文庫
安川は医者の三男坊で絵カキ志望の男であつたが、この基地へきて、たまたま星野といふ未亡人と知りあつた。
— 坂口安吾 『決闘』 青空文庫
トキ子はすでに兄が戦死し一人娘であるから、聟とりといふことになるが、村山は資産家の三男坊で、私大の経済科を卒業してをり、すでに一人前の紳士であるが、安川は医者の三男坊で、絵カキの卵、また二十二の若年で、このさきどんな人間に成長するか、今のところは見当がつかない。
— 坂口安吾 『決闘』 青空文庫
彼等は今更のやうに気づいた、はるか下座の方に何となく場慣れのしない様子で坐つてゐるのは、近頃医者になつて帰つて来たといふ噂のあつた高間の三男坊だといふことを、そこに団栗のやうに何かむくむくした男を見た。
— 田畑修一郎 『医師高間房一氏』 青空文庫
そういえば、私は今、駅前を通ってきたのですが、駅の前に、倉田の三男坊、何と云いましたかね、拳闘の新人王という男がいますが、それが、立っていたのです。
— 坂口安吾 『復員殺人事件』 青空文庫
まるで家は破産して執行官が来て封印を張ったのに、三男坊が自分の貯金通帳を隠し持っているようなものだ」「…………」「私は戦争の間中、国家の最高命令に従い一生懸命がんばりました。
— 永井隆 『長崎の鐘』 青空文庫
作例 · 標準
昔の物語では、末っ子の三男坊が大きな成功を収めることが多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
やんちゃな三男坊は、家族のムードメーカーだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は、三男坊特有の自由奔放な性格をしている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash