幻辞.com

瓶子

へいじ異読 へいし
名詞
1
標準
earthenware pot (used as a decanter)
文例 · 用例
宵の酒宴の可笑しさよ娘が運ぶ瓶子よりもるる灯影にかしこまる左右の破顏を反り見て七兵衞獨り忻忻たり。
萩原朔太郎 煤掃 青空文庫
反歌山越は日のあるうちぞほどほどに持て来てたもれ道は遠きにおなじく墨磨りに山路越ゆると女童や硯も持ちて幼なかるべし少女子や山は莠の夕かげに瓶子落して笑ひたるらしまた早や帰れ火のひとつづり見え来るは迎ひの父か山路気づかふ印度のタゴール翁ここに泊りしといふ。
北原白秋 夢殿 青空文庫
「あがるのですか」「判ってらあ」「それでは、お燗をつけますか」「そんなことはいい、早く持って来い」「そうですか」 年老った婢は流槽と喰ついた棚の下にある瓶子の傍へ往った。
田中貢太郎 春心 青空文庫
瓶子のままでいいのですか」「いい、持って来い」「お銚子と猪口はいらないですか」「いらない、瓶子と茶碗を執れ」 年老った婢はさからわなかった。
田中貢太郎 春心 青空文庫
年老った婢は一升瓶子と湯呑茶碗を持って往った。
田中貢太郎 春心 青空文庫
「これでいいのですか」「いい」 広巳は上框へ出て婢の出した瓶子と茶碗を引ったくるように執り、いきなりそこへ胡座をかき、瓶子の栓を口で脱いて、どくどくと注いで飲んだ。
田中貢太郎 春心 青空文庫
「そこで、何をまごまごしてるのだ」 周囲にあるものを蹴ちらすような勢で入って来て、瓶子の傍へ往くなりいきなり瓶子を執って、それを口からぐいぐいと飲んだ。
田中貢太郎 春心 青空文庫
応化橋の下で山岡大夫に出逢った母親と子供二人とは、女中|姥竹が欠け損じた瓶子に湯をもらって帰るのを待ち受けて、大夫に連れられて宿を借りに往った。
森鴎外 山椒大夫 青空文庫
作例 · 標準
神棚にお供えするための御神酒を、白く美しい陶器の瓶子にこぼさないよう慎重に注いだ。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
発掘調査で見つかった鎌倉時代の瓶子は、当時の酒宴の様子を現代に伝える貴重な歴史資料となっている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
祖父は骨董市で見つけてきた古い九谷焼の瓶子を、お酒ではなく一輪挿しの花瓶としてお洒落に使っている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview